機体解説
数度に渡りプラントを襲撃する謎のモビルスーツ。
なお、『ブルーファントム』は本機に対しプラント側が与えたコードであり、正式名称は不明。
ミラージュコロイドにより索敵圏ギリギリまで接近した後、
爆発的推進力を用いての一撃離脱による奇襲を得意としている。
本機はC.E.におけるモビルスーツとしては全高24mと大型であるが、
肩部・腰部・背部にそれぞれ大型の姿勢制御ブースターが装着され、
脚部自身がスラスターユニットとなっていることで、見た目以上の高推力を保有している。
また装甲にはフェーズシフトが採用されており、
更に二枚の対ビームシールドには、アルテミスの傘に使用されていたものを改良した
モノフェーズ光波帯発生装置が搭載され、実弾・熱量兵器問わず驚異的な防御力を持つ。
反面、重装甲と高推力を維持するために機体のエネルギーの大部分を供給するため、
武装はCIWSを除きビームライフル二丁とシールド内臓ビームサーベル二振りのみとなっている。
また、大型化に伴う重量増大のため慣性制御に難があり、
元来の高推進力も相まって小回りが効かないという欠点も持つ。
また本機装甲の一部には、GAT-X207ブリッツに採用されていたステルスシステム
ミラージュコロイドを搭載しているが、スラスターでの移動が基本となる本機では
熱紋・電磁波の秘匿が不可能なことと、フェーズシフト装甲等防御システムを維持できなくなるという点から
接敵に使用するのみで、戦闘中では実質使用不能である。
C.E.72 3.10 ユニウス条約調印式においてその存在が確認されて以来、
度々戦場で目撃されることとなる。
なお本機は大気圏内で活動できるよう改修されたタイプであり、
調印式を含め初期に確認されたものとは若干フォルムが異なる。
武装
・高エネルギービームライフル
両手に2挺携行しているビームライフル。
最大の特徴は外装式のエネルギーパックと砲身冷却装置であり、
これによってビーム射撃に本体からのエネルギー供給を必要としないため
同世代のMSとしては異例の連射性を有している。
但し、この外装も重量増加に一役買っているため、単純強化とは呼べない。
・複合兵装防盾システム
モノフェーズ光学防御シールドを展開可能な複合兵装防盾システムで、左右の腕に一枚ずつ装備。
本体自身も対ビーム処理を施しており、圧倒的な防御力を有する。
また、シールド先端にビームサーベルを内蔵している。
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